或る地方公務員の読書録

行政やテクノロジー、その他実用書について、技術者、自治体職員の視点から感想文を書いています。

2015-01-01から1年間の記事一覧

マックス・ウェーバーを読む & 職業としての政治

今回は、マックス・ウェーバー先生を読んでみました。 マックス・ウェーバー。 名前は有名ですが、文系の世界で偉い人、くらいしか基礎知識はありません。 文系の人は必須で読んでたりするんですかね。 理系におけるラプラス変換みたいな。ちょっと違うか。 …

3/31メモ

文藝春秋1月号 佐々木毅『私は、今の日本社会には「三重の亀裂」が走っていると考えています。 一つは、富裕層と低所得層という「所得の亀裂」、二つ目が東京圏と東京圏以外という「地域間の亀裂」、三つ目は高齢者と若者という「世代間の亀裂」です。』

小谷野敦のカスタマーレビュー

読んではいけないと思いつつ、ブックガイドの類を読んでしまいました(ブックガイドを読むと読みたい本が増えて収集つかなくなるから)。 小谷野敦の文章リズムが私は苦手なのですが、このような短文批評はなぜか読みやすかったです。 <読みたくなった本、…

寡黙なる巨人

脳梗塞になった医者、多田富雄氏の絶望と苦しみ、 そして生の喜びがひしひしと伝わってきます。 脳梗塞になって半身不随の後遺症、と書くと、簡単なのですが、 実際は、声を出す、食事を飲み込む、立つ、歩く、などの当り前に 無意識で動いていた筋肉が動か…

敗北を抱きしめて(上巻)

本書は、戦後の大混乱の中を、いろんな日本人がいろんな生き方をしていた、ということをそれこそ小説、音楽、風俗、いろんな資料を基に教えてくれます。 上巻を通して感じたことは、アメリカの押し付け民主主義を、日本人たちは混乱しながらも明るく受け入れ…

ニッポン景観論

「愛しているなら、怒らねばならない」という白洲正子の言葉通り、怒りながら皮肉をまぜて「美しくない日本の景観」をとにかく挙げ連ねています。 電線、鉄塔、看板、広告、コンクリート土木、周りと調和していない建築物・・・ 全九章のうち、一章から七章…

地方消滅

続けて、地方消滅です。 この本も人口動態から始まります。 20~39歳の女性が半分以下になる、老人&生産年齢人口も減少する → 893の地方が消滅する、と書いています。 ただ20~39歳の女性人口が半分以下になったあと、どうなっちゃうのか、どう消滅するのか…

2050年の世界

時間ができたこともあり、「2050年の世界」を読みました。 この本は、UKのthe Economistが「2050年ってどんな世界になるんだろう」を予想しているものです。あくまで予想です。何がどこまで当たるかわかりません。 ただ、人口統計については実際に近い数字が…