2015-03-05から1日間の記事一覧
脳梗塞になった医者、多田富雄氏の絶望と苦しみ、 そして生の喜びがひしひしと伝わってきます。 脳梗塞になって半身不随の後遺症、と書くと、簡単なのですが、 実際は、声を出す、食事を飲み込む、立つ、歩く、などの当り前に 無意識で動いていた筋肉が動か…
本書は、戦後の大混乱の中を、いろんな日本人がいろんな生き方をしていた、ということをそれこそ小説、音楽、風俗、いろんな資料を基に教えてくれます。 上巻を通して感じたことは、アメリカの押し付け民主主義を、日本人たちは混乱しながらも明るく受け入れ…
「愛しているなら、怒らねばならない」という白洲正子の言葉通り、怒りながら皮肉をまぜて「美しくない日本の景観」をとにかく挙げ連ねています。 電線、鉄塔、看板、広告、コンクリート土木、周りと調和していない建築物・・・ 全九章のうち、一章から七章…